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不登校の子「安心して休んで」 小児神経専門医が診察のやりとり再現

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鈴木裕
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 不登校の子どもと、診察室でどんな会話を交わし、支援にどう結びつけているのか。小児神経専門医として外来診療にあたっている岐阜大学大学院の加藤善一郎教授(小児病態学)が3月、教職員ら向けのセミナーで、そのやりとりを再現した。「まずは子どもを受け止めること」と説く加藤教授。子どもと保護者には、安心して学校を休むようにと伝えるという。

 「不登校の子どもに『どうして学校に行かないの。どうしたら行けるようになるの』と質問してはダメ。あなたがもし病院で医師から『どうして病気になったのか。どうしたら治るのか』と尋ねられたら? 『この人は私のことをわかることができないんだな』と思ってしまうはずだ」

 3月19日にオンラインで開かれた教育医療連携支援セミナー。加藤教授の話に、教職員やスクールカウンセラー、教育委員会、医師、保健師、臨床心理士ら37人が聴き入った。不登校の子どもと現場で向き合っている人たちが中心だ。岐阜、愛知のほか、岩手や広島からの参加者もいた。

 セミナーでは、母親と一緒に初診で訪れた、不登校の中学2年生の男子生徒のケーススタディーをした。

 「好きな教科は何かな? 英語なの。部活は? バスケットをやっているんだね。今日来たのは、頭が痛いからかな。立ちくらみや腹痛もあるんだね」

 学校のクラスのこと、担任の先生のこと、体調のことなどを生徒に質問しながら会話を進めていく。

大型連休明けは、子どもたちの不調が表面化しやすい時期。加藤教授は診察を終えると、必ずある言葉を掛けるといいます。

 続いて診察。頭痛や腹痛の症…

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