「化石燃料はいずれ限界」 欧州で進む二つの「脱」、風力発電のいま

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ビルバオ=和気真也
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 風力発電の導入に取り組む欧州。「脱炭素」の目標に加え、2月下旬に始まったロシアのウクライナ侵攻で、エネルギー調達の「脱ロシア」という課題が投資を後押ししている。4月にスペインで開かれた風力発電の欧州見本市を歩くと、広がるチャンスをつかもうとする地元企業で活気に満ちていた。

わけ・しんや 1979年生まれ。グローブ編集部、経済部などを経て欧州特派員。資源高で英国の自宅のガス代が2倍になり、おののいている。

 工場に入ると、巨大な鉄のトンネルのような筒が目に入った。溶接作業で飛び散る火花が、筒の中を時折明るく照らす。

 トンネルの正体は、世界最大とされる風力発電の風車の支柱の一部。「直径は約8メートル。これらをつなぎ合わせ、海に浮かぶ風車の柱をつくる」。案内してくれたスペイン企業の「ヘイゼア・ウィンド・グループ」幹部のジョルディ・マス氏が説明した。

 工場はスペイン北部の都市ビ…

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2022年5月23日7時28分 投稿

    【提案】 「既存産業からの働き手の転換を促すための技能訓練。」これは中央政府に限らず、地方自治体での政策でも支援出来る方策です。日本でも、SDGsが実現する社会へ向けて中小企業が活動領域を転換する動きが出始めています。ただ、ほとんどの地域で、それは