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学校の体育座り体に悪い? 腰痛持ちの子ども、「悪影響明らか」指摘

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田中紳顕
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 学校の集会や、体育の授業で子どもたちが腰を下ろすときの「体育座り」を見直す動きが出ている。限られたスペースで効率よく座れる一方、近年は腰痛を引きおこすなど成長に良くない影響があるとも指摘される。どんな座り方が子どもたちに適切なのか。

 体育座りは、尻を地面や床につけ、曲げたひざを両手で抱える座り方。地域によって「体操座り」「三角座り」などとも呼ばれる。

 山口県下関市の市立豊北中学校では昨年6月、生徒への影響に配慮し、屋内の集会での体育座りをやめ、パイプ椅子を使い始めた。PTAと協力し、十数万円かけて床を傷つけないためのカバーを椅子に装着。集会のたびに生徒たちが体育館の倉庫から椅子を出し入れするという。矢田部敏夫校長(56)は「まず長時間座らせるような環境を減らすべきだ」としつつ、「体の負担を減らせる上、以前より格段に集中力も上がった」と効果を実感している。

 神奈川県内のある県立高校に通う2年生の男子生徒は、入学直後の体育の授業で体育座りの影響について教師から説明を受けたという。「中学校までは長時間の体育座りで腰や肩が痛くなることもあった。でも高校では正座やあぐらが推奨されていて、とても楽になった」と話す。

 高校3年生の息子を持つ山口県の50代女性は「(息子は)痛みのあまり、ソファに寄りかかって食事をするほどだった」と振り返る。中学1年の頃、学校の講演会で約2時間、体育座りをした直後に腰の痛みを訴えたという。近所の整体院を受診すると「硬い場所で長時間、体育座りをした影響では」と告げられ、その後も痛みは1週間続いた。女性は「その後も体育座りをするたび繰り返し痛むようだった。次の講演会の時には椅子を使わせてもらうようお願いしたが、不安だった」と振り返る。

「世界的に珍しい座り方」

 体育座りは、いつから浸透し…

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    中野円佳
    (ジャーナリスト)
    2022年5月20日16時51分 投稿

    【視点】我が家はシンガポールでインターナショナルスクールに通った後に公立小学校に転入しました。始業式で1時間近く立って話を聞くのも衝撃だったみたいですが、それよりも更に実害がありそうだったのが、体育館での「体育座り」。腰が痛くなり、立っているほうが