サンシティ再開発1年延期、燃料や資材の価格高騰受け 越谷市

加藤真太郎
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 埼玉県越谷市は18日、老朽化が進む複合施設「越谷サンシティ」の再開発事業を1年延期すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻などの影響で、エネルギーや建設資材の価格が高騰し、先行きが見通せない昨今の情勢を踏まえた。2029年度のリニューアルオープンをめざす。

 1979年に開業した越谷サンシティは、約1600人収容の大ホールや図書室などの行政機能に加え、イオン南越谷店などの商業施設も入る。約2万平方メートルの土地と施設は市が所有・管理している。

 JR南越谷駅と東武鉄道新越谷駅に近く、「越谷の顔」として市民に親しまれたが、駅直結の商業施設や、2008年にJR武蔵野線の1駅隣に開業したイオンレイクタウンに客足を奪われた。

 市は昨年、サンシティ周辺地域のにぎわい創出に向けた整備基本計画を策定した。28年度のリニューアルをめざして今年度は事業者を公募し、24年度から解体を始める予定だった。事業全体が1年後ろ倒しになることで、現在の施設は24年度まで使用できるという。

 福田晃市長は「いまだコロナの収束も見えず、社会経済情勢の著しい変化が生じている。不安定な要素が多く、市民にとって何が最も有益かを考え、いったん立ち止まって見極める期間が必要と判断した」と説明した。そのうえで「ウィズコロナ時代にふさわしい公共施設」についても検討を重ねるという。(加藤真太郎)