「カニの恩返し」蟹満寺で見つかった彩墨画 これで2枚目…作者は誰

有料会員記事

甲斐俊作
[PR]

 「カニの恩返し」伝承で知られる京都府木津川市山城町の蟹満寺(かにまんじ)で、数十年間もタンスの隅にしまい込まれていた彩墨画が見つかった。その絵の由来を一言で言えば、「カニ好きの恩返し」。寺は公開も考えている。

 寺は7世紀末の創建と推定され、平安末期に成立したとみられる説話集「今昔物語集」に登場する。観音様を信じる若い娘が、いじめられているカニを救ったところ、カニに姿を変えた観音様によって災難から救われ、感謝を込めて蟹満寺を建てたという話だ。

 そんな言い伝えの残る寺では毎年4月にカニの供養をする会が開かれ、カニの扁額(へんがく)やカニの手水(ちょうず)もある。

 今回見つかった縦長の彩墨画に描かれているのも、20匹ほどのカニ。「肌寒や奇(く)しき縁起の蟹満寺」という俳句が添えられている。「昭和甲戌」と記されているので1934(昭和9)年の作品とみられ、作者は「第一風」とあった。

 第一風のカニの彩墨画は実はもう1枚、寺にある。かなり昔から居住スペースに飾っていて、経年劣化で黒っぽくなっている。

 前住職の中野泰孝(たいこう)さん(83)が、その古ぼけた絵で知っているのは、祖母に昔聞いたこんな話だ。

 祖父・恵泉(えせん、故人)…

この記事は有料会員記事です。残り621文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら