投手に頼りっぱなしの阪神打線 先発西純矢が放った本塁打でようやく

高橋健人
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(18日、プロ野球 阪神タイガース8―1東京ヤクルトスワローズ)

 阪神の打者たちは、左翼席へ飛び込む、その本塁打をどんな思いで見送ったのだろう。

 1点リードの二回、2死一塁で右打席に先発の西純矢が立った。ヤクルト高橋奎二の初球150キロを完璧にとらえた。

 「狙い通りにバットを出した」。岡山・創志学園高時代から打力にも定評のある3年目、20歳の右腕。

 プロ通算7打席目で放った初めての本塁打になった。

 前夜、抑えの岩崎優(すぐる)が1―0の九回に登板し、サヨナラ負けを喫した。

 最少得点差で3番山田哲人から始まる相手打線に対峙(たいじ)し、崩れていった。

 苦しい状況で試合を締めてきた守護神を、矢野燿大監督を含め誰も責めるわけにはいかなかった。

 前夜まで投手陣は19試合連続で3失点以内に抑えてきた。

 この間、チームは11勝8敗、1試合平均得点は3・79。

 投手陣の踏ん張りに支えられ、勝ちを拾ってきたのが最近の阪神だ。

 さすがに、若い先発投手が打った本塁打で奮い立たないわけにはいくまい。

 三回2死一、三塁。大山悠輔が高めに浮いた変化球を左翼席へ運んだ。

 5月は前日まで打率1割1分4厘と低調だった中心打者の意地だろう。「しっかり打てた」と言った。

 六回には佐藤輝明が新人だった昨季から2年連続で2桁に乗せる10号ソロを放ち、もう一押しした。

 矢野監督は言っている。

 「今年はずっと打線が課題になっている。1点よりも2点、2点よりも3点というのが課題になっている」

 この日、わき腹を痛めた梅野隆太郎が離脱した。

 痛手には違いないが、そろそろ貧打を克服しなければ。(高橋健人)

 矢野監督(神) 西純について、「本人のめざすステージが上がっていく勝ちになった」。

 西純(神) 初本塁打に「振ったら、入ってびっくりしました」。初完投に「最後は気持ちでいくしかないと思った」。