世界有数の穀倉地帯であるウクライナへのロシアの侵攻を受け、世界的な食料安全保障をめぐる閣僚会合が18日、米ニューヨークの国連本部で開かれた。食料危機が深刻化しているとの危機感から、ブリンケン米国務長官が主催し、約40カ国が参加した。
国連のグテーレス事務総長は、ロシアの侵攻でウクライナからの穀物輸出が制限されていることを受け、「ロシアはウクライナの港に備蓄されている穀物の安全で確実な輸出を認めるべきだ」と求めた。ロシア産の食料や肥料の輸出についても「世界市場への完全で制限のないアクセスが必要だ」と指摘した。グテーレス氏は、こうした問題についてロシアやウクライナのほか、米国やトルコ、欧州連合(EU)と交渉していると明らかにした。
また現在、世界で2億7600万人が深刻な食料不安の状態にあり、ここ2年間で倍増したほか、50万人以上が飢餓状態にあると指摘した。
一方、ブリンケン氏は米国に…
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