中学教諭が体罰、市教委が報告放置 担当者「殴る蹴るではなかった」

井石栄司
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 堺市立中学校で教諭による体罰があったとする学校からの報告を、市教委の担当者が放置し、処分されないままになっていたことが19日、市教委への取材でわかった。市教委は関係者を調査し、改めて処分を検討するという。

 市教委によると、昨年12月21、22日にあった保護者懇談会で、野球部顧問の男性教諭が体罰をしていることを保護者が別の教諭に相談し、発覚した。学校が23日に調査し、教諭側も体罰を認めたため、24日に市教委生徒指導課の担当指導主事に報告した。学校側は今年1月に保護者会を開き、体罰があったことを報告して謝罪したという。

 学校側が認めた体罰は2020年11月~昨年12月の計5件。いずれも複数の野球部員に対し、「態度が悪い」として生徒の胸ぐらをつかんだほか、胸のあたりを押すなどしたという。

 市教委の取り決めでは、学校からの報告は生徒指導課内で上司に報告することになっている。報告していなかった理由について、指導主事は「殴る蹴るではなかったので報告しなくていいと、自分で勝手に判断をした」と説明しているという。

 市教委は朝日新聞の取材に、「申し訳ない。体罰をしたとされる教諭と報告を怠った職員について改めて調査し、必要があれば処分を検討していく」と話した。(井石栄司)