第74回ロシアに荒らされた農場 種も作業車も奪われ「作付けは例年の2割」

有料会員記事ウクライナ情勢

ボロジャンカ=金成隆一
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 ロシアによるウクライナ侵攻は、世界有数の穀倉地帯の農業にも大きな打撃を与え、世界的な食料危機が懸念されている。ウクライナの農業の現場で何が起きているのか。

 「今年の作付けは例年の2割にとどまるだろう。やっと地雷がないことを確認する作業が終わり、種イモを植える作業を始められたのは昨日だ」

 今月8日、ジャガイモの作付けが始まったばかりの農場で、作業リーダーのミコラ・マコブスキーさん(67)が嘆いた。普段は4月に終わっているはずの作業を5月になってやっている。

 一帯では民家や農地も含め、地雷などの爆発物が見つかっており、除去作業が続く。取材中に爆発音が聞こえることも珍しくない。

 ウクライナの首都キーウ(キエフ)北西約50キロの町ボロジャンカ。ロシア軍の攻撃でマンションが真っ二つに裂けて崩壊するなど、大きな被害が出た地域だ。ロシア軍は撤退したが、山積する問題は、農作業の遅れだけではない。

 マコブスキーさんの勤める農…

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