原発が戦争の標的に…「まさに人類史上初の危機」 日本はどう備える

有料会員記事

聞き手・小村田義之 聞き手・富田洸平 聞き手・桜井泉
[PR]

 ロシアはウクライナの原子力発電所も標的にした。破局的な事故が起きうる施設に、国家が砲口を向けた前例なき暴挙の後も、各地で動き続けている原発をめぐる視点とは。

崩れた前提、ルール再整備の努力を 笹川平和財団研究員・小林祐喜さん

 ウクライナで起きた原子力発電所での戦闘は、まさに人類が史上初めて直面した事態です。「非国家」によるテロを想定してきた核セキュリティーの概念を大きく変える危機であり、議論のステージが変わったと言っていい。

 戦時の非戦闘員の保護を定めた国際人道法「ジュネーブ条約」は、原発への攻撃を禁止しています。ところが、ロシアは一顧だにせず攻撃を加えました。これまで原発は平和利用が前提になってきましたが、軍事作戦に原発への攻撃・威嚇が組み込まれ、その前提が崩れてしまった。

 相手の国の原発を攻めることで、核攻撃と同じような効果が期待できる――。今後、他国もロシアのやり方をまねして、原発が攻撃の対象になる可能性は排除できません。

原発が攻撃を受けるリスクに、日本はどう備えたらいいのでしょうか。後半では、危険を予測して原子炉を止める際の課題についてを山形浩史さんに、将来のエネルギー政策と原発のあり方についてを小山堅さんに聞いています。

 日本の原発も人ごとではあり…

この記事は有料会員記事です。残り3408文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら