来年朝ドラのモデル、そのユニークな人生 牧野富太郎の素顔に迫る

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浜田奈美
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 来年春のNHK連続テレビ小説は、日本の植物分類学の父・牧野富太郎がモデルだという。全国の野山を歩いて約1500種類の植物に学名をつけた学術的な功績も偉大だが、人生の危機に何度直面しても笑顔で我が道を歩き通した人物像も、かなりユニークだ。決まり文句の「なんとかなるろう」を手がかりに、牧野の素顔に迫った。

名付けた新種の植物約1500種類

 どんな人生を歩めば、これほど見事な笑顔を残せるのだろう――。

 高知県が生んだ偉人・牧野富太郎の笑顔に触れるたび、仏頂面がちな記者は不思議に思ってきた。今春、高知市の高知県立牧野植物園を訪ねた折も、満面の笑みで迎える牧野のパネルに圧倒されたのだった。

 牧野富太郎。江戸時代末期の1862年、南国土佐の佐川村(現佐川町)の豪商の家に生まれ、独学で日本の植物分類学の基礎を築き、1957年に94歳で他界するまで植物と向き合い続けた。全国で約40万点の植物標本を採取し、新種として名付けた植物は約1500種類。Makinoの名は、世界に知れ渡っている。

 その功績を顕彰するため、高知県が58年に開設したのが牧野植物園だ。3千種類以上の草花が集まり、蔵書など約6万点の遺品を収蔵する。このうち牧野ゆかりの植物は300種類ほど。植物園のある丘陵地では栽培が難しい植物も多く、水草のムジナモなどは栽培に適した水を職員が工夫しながら作ることで、常設展示につなげているという。

 牧野の生誕160年を迎えた今春は「博士の横顔」なる副題の企画展が続く。「今回はやや趣向を変えまして」と広報担当者。「博士のユニークな人物像をお伝えします」

 そうなのだ。笑顔が物語る天真らんまんな人物像を知ることも、この偉人を語る上で不可欠なのだ。

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