聴覚障害の高校生がボート競技大会へ ハンドサインで前例のない挑戦

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林利香
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 聴覚に障害がある高校生が初めてボート競技大会に出場する。日本ボート協会(東京都)によると、聴覚に障害がある人が大会に公式参加するのは、例がないという。舵(かじ)の取り手の声に合わせて、ボートに乗る教諭がハンドサインを送り、生徒らがオールを動かす。

 ボート競技は、音声がないとオール操作や水面の障害物への注意喚起も難しいとされる。

 パラリンピックでは2008年の北京大会から、ボートが正式競技になった。だがパラリンピックはどの競技も、聴覚に障害がある人に出場資格はない。聴覚に障害がある人の国際スポーツ大会「デフリンピック」にボート競技はない。

舞台は22日、琵琶湖

 22日、琵琶湖(滋賀県)で大津市民レガッタがあり、同県立聾話(ろうわ)学校高等部(13人、栗東(りっとう)市)からは生徒4人が出場する。こぎ手4人の「ナックルフォア」のパラの部に2組エントリーしている。

 きっかけは昨夏、ボートを製造、販売する桑野造船(大津市)の役員、今村拓也さん(54)が学校を訪れ、仕事について話したことに始まる。今村さんは約5年前から障害がある人のコーチを務める。「障害の種類や有無にかかわらずボート競技の一体感を経験してほしい」と呼びかけた。

初めてのボート大会に出場するために高校生たちが考えたサインとは――。 大会までの高校生たちの奮闘に迫ります。

■サインは九つ…

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