1万8千人でクアッド警備 警視庁が態勢公表 交通規制に「協力を」

鶴信吾 大山稜
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 警視庁は19日、東京都内で24日に開かれる日米豪印(クアッド)首脳会合に関わる警備に、警察官約1万8千人が従事すると発表した。他県警からの応援は受けず、警視庁単独で担う。過去の米大統領の来日時と同程度の規模だが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響も踏まえ、各国大使館や空港、駅などを中心に都内の警備を強化している。

 19日、同庁は東京都港区の米国大使館付近で車両の検問をし、幹部がその様子を巡視した。警察官が車の進行を阻止する柵を路上に設置し、通行する車をとめて運転手に行き先を尋ねたり、車内に不審物がないかを見て確認したりした。

 警視庁は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で国際的な人の往来が減る一方、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、テロなどの危険が高まっているとみている。このため、会合が終わる24日までの期間、こうした検問を大使館などの重要施設周辺で集中して実施する。

 参加各国の大使館や要人の宿舎、総理官邸などの周辺では警察官を手厚く配置。不特定多数の人が集まる駅や空港など「ソフトターゲット」でも、テロの標的になる可能性があることから警察官の人数を増やし、警戒を強化する。警備犬を使うなどし、爆発物などの不審物の発見にも努めるという。

 米国のバイデン大統領は22日に初来日。米大統領の来日としては、2019年5月のトランプ前大統領以来3年ぶり。同庁警備1課の高山祐輔課長は、積極的な不審情報の提供を市民に呼びかける一方、交通規制などで都民らに負担をかけることから、「ご理解ご協力をお願い申し上げる」としている。

 会合を控え、警視庁はこれまでも訓練や警備会議を実施し、備えを強めてきた。羽田空港では双眼鏡で滑走路上空にドローンが飛んでいないかをチェックし、JR品川駅でもゴミ箱やロッカーなどに不審物がないかを確認した。17日には大石吉彦警視総監が警備会議で幹部ら約500人を前に適切な情報発信の徹底を指示した。(鶴信吾)

 24日に開催予定の日米豪印(クアッド)首脳会合に伴い、東京都内では22~24日、首都高速と都心部の一般道で部分的が交通規制が行われる。警視庁は「自家用車の利用を控え、電車やバスなどの公共交通機関を利用してほしい」と呼びかけている。

 規制の時間帯は、各国の首脳の来日・離日や行事に応じて流動的に実施される。平日の23、24日は朝夕の通勤時間帯に規制が及ぶ可能性があるといい、混雑が予想される。

 交通規制課によると、米国・バイデン大統領が来日する22日以降、首都高速では、都心環状線八重洲線、新宿線、台場線、湾岸線などで一時的な規制が見込まれる。一般道では、23日午前に千代田区霞が関周辺などで重点的な規制を実施するという。

 リアルタイムの規制状況は、日本道路交通情報センターのホームページ(https://www.jartic.or.jp/別ウインドウで開きます)で確認できる。(大山稜)

◆交通規制が見込まれる首都高速

・22日午後 中央道八王子ICから新宿方面、都心環状線三宅坂JCT~霞が関IC~浜崎橋JCT、湾岸線空港中央ICから11号台場線芝浦JCTなど

・23日午前 4号新宿線新宿ICから三宅坂JCT、都心環状線谷町JCT~霞ケ関IC~竹橋JCTなど

・23日午後 都心環状線江戸橋JCT~霞が関IC~芝公園IC、2号目黒線など

・24日午前 都心環状線三宅坂JCT~霞が関IC~浜崎橋JCT、湾岸線空港中央ICから11号台場線浜崎橋JCTなど

・24日午後 中央道高井戸ICから八王子IC、都心環状線三宅坂JCT~霞が関IC~浜崎橋JCT、11号台場線芝浦JCTから湾岸線空港中央ICなど

※IC=インターチェンジ、JCT=ジャンクション