2千件の資料、10年かけ調査 研究者がたどり着いたマンボウの重さ
矢田文
硬骨魚の重さランキングを決めたい――。研究者の澤井悦郎さんは、そんな目標を胸に研究に取り組んでいる。記録に残る最重量はマンボウ類のウシマンボウだが、別種のマンボウなども含めた重さの調査成果をまとめた。
マンボウ類は、温帯から熱帯の海に生息し、体の後ろを切り取ったような独特な形態が特徴だ。「マンボウ」と総称して呼ぶことも多いが、マンボウ属のマンボウやウシマンボウ、ヤリマンボウ属のヤリマンボウなどがいる。
魚類全体ではサメやエイといった軟骨魚が大型種の上位を占める。だが、硬骨魚に限定すれば、最も重い魚は1996年に千葉県鴨川市で漁獲されたウシマンボウの2300キログラム。これは最重量の硬骨魚としてギネス世界記録にも認定されている。
過去にはウシマンボウ以外に…
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