スラム街を襲う小麦急騰 ロシア侵攻後、大統領も「パン食べない」

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カンパラ=遠藤雄司
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 世界有数の穀倉地帯であるウクライナへのロシアの侵攻をうけ、食料危機の深刻化が最も懸念されているのがアフリカだ。小麦の輸入のうち、約半分を両国に頼るアフリカ東部のウガンダでは、侵攻後に食料品や燃料価格が急上昇した。貧困層がパンを買えない事態になっている。

 ウガンダの首都カンパラのスラム街に5人の子と暮らすアウェコ・ハリオットさん(30)は、侵攻開始後、「週に3斤ほど買っていた食パンを買えなくなった」と訴える。

 それまでは1斤3千ウガンダシリング(約107円)ほどの食パンを買っていたが、次第に価格は上昇。4千シリングを超えるようになり、それ以降はどれほど値上がりしたかを知らない。いまはパンの代わりに1千シリングで、揚げたキャッサバ芋を買う。

 ムセベニ大統領は5月、パン価格の高騰に対して「もし小麦もパンもないというなら、キャッサバを食べてください。私自身、パンは食べない」と発言し、ウガンダの窮状があらわになった。ハリオットさんの生活は、まさに大統領の言葉通りの状況に陥った。

 さらに燃料価格が上昇したた…

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