「手上げ横断」効果は2倍以上 高専生が調査「腕伸ばさなくても」
黒田陸離
信号機のない横断歩道を渡るとき、車に手で合図を送る「手上げ横断」。その効果で車が止まる割合は2倍以上になるという調査データを、広島県の呉工業高等専門学校専攻科1年、宮野夏碧(かお)さん(20)が県警に提供した。「渡る意思を伝えることで違いが出る」と呼びかける。
調査は昨年10月15日の日中、交通量の多い広島市南区と海田町の道路で実施した。宮野さんは信号機がない横断歩道の近くにカメラを置き、渡ろうとする歩行者や自転車を前にして一時停止するかどうかを計300台について調べた。
すると、手を上げなくても止…