災害時はすぐ返却、被災地へ 支援用カーリース普及へ秋田信金が契約

佐藤仁彦
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 大規模災害が起きたときに被災者へ迅速に車を提供する活動に協力しようと、秋田信用金庫(秋田市)は、災害時の車の無料貸し出し活動をする日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)と「災害時返却カーリース」契約を結んだ。4月27日から業務で使う軽自動車6台に導入している。

 この契約は、大規模災害が発生したときに、車を借りた側はその車を10日以内に協会に返却することを条件としている。一方、協会は通常、リース車として寄付を受けた中古車を活用しており、借りる側は月額1万円(税別)という格安料金で使える利点がある。

 協会は、東日本大震災を契機に、各地で車の無償提供に取り組んできた一般社団法人だ。災害時に車が水没するなどして使えなくなると、生活がより苦しくなる。協会は以前、車の提供元と被災自治体とをつなぐ役割を担っていたが、災害が起きてからの着手のため支援開始までに時間がかかり、被災地で車が足りない事態に陥ることがあった。そこで、平時から備える仕組みが必要だとして、同契約の普及に努めている。

 秋田信金の担当者は「災害時における地域の支え合いを仕組みとして確立し、被災地復旧の後押しをすることが社会貢献になると考えた」と契約を結んだ理由を話している。佐藤仁彦