五輪の開会式を見て感じた「蚊帳の外」 情報届かぬ障害者が思うこと

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石川友恵
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 昨夏の東京五輪の開会式。テレビ中継をみていた聴覚障害がある伊藤芳浩さん(51)=障害者団体「DPI日本会議」特別常任委員=は、「蚊帳の外」におかれていると感じた。

 画面には字幕のみで、手話通訳がついていなかった。

五輪の多様性はどこに? 要望を出すと……

 音声として言語を覚える前に聴力を失ったろう者にとって、第一言語は「日本手話」の人も多い。日本手話と日本語では、文法も違う。字幕をみて伊藤さんはすぐに理解できるが、「ろう者のなかには日本語字幕をスムーズに理解できない人もいる。英語をスムーズに理解できないような感覚に近い」という。

 字幕も映像とタイムラグがあり、何のパフォーマンスの説明をしているのか分からないこともあった。「多様性をうたう大会のはずなのに、残念な気持ちでした」

 開会式後、伊藤さんが理事長…

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    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2022年5月20日15時1分 投稿

    【視点】手話通訳や字幕は、その理念に照らし合わせれば本来なら五輪が率先して行うべきこと。にもかかわらず障害者に疎外感を感じさせてしまったのは、猛省すべきだと思います。閉会式で修正がなされたのは、迅速で誠実な対応だったとは思いますが、もし今後も五輪を