20季ぶり優勝に迫る同志社大 「最強世代」の主将が注ぎ込んだ流儀
関西学生野球の春季リーグ戦で、同志社大が2011年秋以来となる20季ぶり(20年春の中止を除く)の優勝を目前にしている。
同大は昨秋まで4季連続で4位以下と低迷していた。
なぜ躍進したのか。
今季、同大の主将を務めるのは4年の青地斗舞(とうま)だ。
青地は大阪桐蔭高出身。高校では「最強世代」と呼ばれ、18年に甲子園で同校2度目となる春夏連覇を遂げたときの2番・右翼手だ。
3年の春夏ともに甲子園の全試合に出場し、選抜では21打数8安打の打率3割8分、第100回全国選手権は25打数10安打の打率4割をマークした。
チームメートの根尾昂(あきら)はプロ野球中日に、藤原恭大(きょうた)はロッテに、主将だった中川卓也は早稲田大に進んだ。
同大に進んだ青地は野望を抱いた。
「次は自分が中心となって、勝てるチームを作りたい」
1年のころから「主将になりたい」と思い続けた。
昨秋は打率5割2分で首位打者のタイトルを獲得、中心選手として活躍し、チームが代替わりした昨秋、花野巧監督から指名を受けた。
主将に就任した昨年11月、部員らを前に「日本一のチームをつくる」と宣言した。
「元々、個人主義なタイプ。主将力はなかった」
そんな青地が参考にしたのが、大阪桐蔭の西谷浩一監督(52)や1学年上の主将、福井章吾(慶大―トヨタ自動車)だった。
「2人は人の意見を否定せず…