吸血ヤマビル、広がる生息地 1カ月続くかゆみ、県が対策マニュアル

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中村尚徳
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 人間や動物の血を吸って生きるヤマビルが、栃木県内で生息地を広げている。森林荒廃などに伴い山奥から人里まで下りてくるようになり、農林業に従事する人や観光客の被害も増えている。感染症を発症した報告例はないが、県は4月、対策マニュアルを初めてつくり注意を呼びかけている。

 県によると、2008年度の生息調査で確認されたのは日光、鹿沼、佐野市、塩谷町。それが3~4年ごとの調査のたびに少しずつ広がり、昨年度には足利、栃木、矢板、那須塩原市が加わって8市町に増えた。生息域は県内の全森林面積の約2割に及んだ。

 鹿沼市森林組合の杉田英二さん(61)は「旧鹿沼市区域にはほとんどいなかったのに、3年ぐらい前から増えてきた。一昨年、昨年は大型連休明けから被害が出始めたが、今年は動きが早く、自分も4月中旬にやられた」と話す。

 「痛みはないが気持ちのいいもんじゃない。皮膚がケロイド状になり、約1カ月間かゆみが続く人もいる。山に入らないわけにはいかないから警戒しながら作業するしかない」

 和名はニホンヤマビル。体長…

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