ロボット競技の世界大会準V 中3「トラブルに直面、精神的に強く」

米沢信義
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 【山梨】アメリカ・ヒューストンで行われた世界最大級のロボット競技大会「ファースト・レゴ・リーグ」(FLL)で、甲府市の中学生のチーム「ファーストフジサン」が総合準優勝を果たした。「世界のチームと交流して成長できた」と子どもたちは自信を深めている。

 出場したのは甲府市中央4丁目の知育教室「アイズアカデミー」で学ぶ中学生10人。FLLは米国のNPO法人と組み立て玩具メーカーのレゴ社が開く国際大会で、自作ロボットで競技をこなすロボット部門と、課題解決の方法などを英語で発表するプレゼンテーション部門の合計点で評価される。

 アイズアカデミーの生徒は2018年に総合準優勝、コロナ禍のためオンラインで実施された昨年の大会では総合優勝を飾るなど、抜群の成績を挙げてきた。今回も、2月にあった国内大会で予選を勝ち抜いた40チームの中で2位に入り、世界大会への出場権を獲得した。

 ただ、オンラインではなく現地に集う大会は3年ぶり。ワクチン接種や証明書類の作成など、渡航手続きに手間取った。

 4月にあったヒューストン世界大会には50の国と地域、全米50州から108チームが参加。ファーストフジサンは、各国の代表と対戦。ロボット部門では、途中でマシンが止まるトラブルもあったが、2分半の制限時間以内にブロックを移動させたりする20個の課題を、次々とクリアしていった。

 「輸送」を共通テーマにしたプレゼンテーションでは、大きな荷物を運ぶ際に起こる問題点の解決策を発表。「緊張した」という英語による質疑応答も懸命にこなした。

 「予想外のトラブルにいつも直面して、みんな精神的に強くなった」。リーダーを務めた駿台甲府中学校3年の岡本奈子(なのこ)さん(14)は振り返る。

 生徒らを指導したアイズアカデミーの志村裕一学院長(52)は「オンラインとは違って現地で試行錯誤した体験は子どもたちを成長させてくれた」と目を細めた。(米沢信義)