レクサスなど280台被害、広域窃盗グループか 容疑者2人逮捕

増山祐史
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 工事用車両を盗んだとして、警視庁は、いずれも茨城県つくば市の職業不詳、五十嵐純(50)と自動車整備工、中島司(28)の両容疑者を窃盗の疑いで逮捕したと20日発表した。同庁は、関東地方を中心に約6年間で高級車など計280台を盗んだグループのメンバーとみている。

 捜査3課によると、2人は昨年9月11日午後7時ごろ、福島県南相馬市内の建設会社の駐車場で、同社所有の穴掘り建柱車1台(300万円相当)を盗んだ疑いがある。五十嵐容疑者は「頼まれて車を運んだだけ」、中島容疑者は「南相馬市に行ったが、車を盗んではいない」といずれも容疑を否認しているという。

 東京、千葉、福島、愛知、三重などの関東や東北、東海の1都9県では2016年3月から今年1月にかけて、車両の鍵を破壊するなどの手口による自動車盗が相次いで発生。レクサスやアルファードなどの高級車やクレーン付きトラックなど計280台が盗まれており、事務所荒らしなども含めた被害額は約7億4千万円に上っている。

 盗まれた車両はすべて、埼玉と千葉両県内の「ヤード」に持ち込まれていた。ヤードは車を解体・保管する作業所のことで、被害に遭った車は解体された後にタイなどの海外に輸出されたとみられるという。

 被害が広域にわたっていることから、警視庁と埼玉、千葉、栃木県警は合同捜査本部を立ち上げ、これまでに両容疑者を含め23人を窃盗容疑などで逮捕。23人は五つのグループで構成され、五十嵐容疑者はこのうちの一つのリーダー格、中島容疑者は同じグループの実行役とみられるという。同庁などは両容疑者がさらに約100件の窃盗に関わった可能性があるとみている。(増山祐史)