「トルコで拷問」クルド人男性の難民不認定処分取り消し 札幌高裁

平岡春人
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 札幌市に住んでいたトルコ国籍のクルド人男性が、難民不認定処分の取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決が20日、札幌高裁であった。長谷川恭弘裁判長(佐久間健吉裁判長代読)は請求を棄却した一審判決を取り消し、不認定処分を取り消した。

 男性は2014年2月に訪日し、同年4月と18年に難民認定の申請をしたが、いずれも不認定処分を受けた。原告側は、トルコではクルド人の迫害が相次いでいると指摘。男性は10年ごろに銃剣で切られたり、たばこを押しつけられたりする拷問を受けたと主張し、難民認定の必要性を訴えた。昨年1月の一審・札幌地裁判決は「拷問された証拠がない」などとして請求を棄却していた。

 高裁判決は、男性には日常生活では負うことがない切り傷など多数の傷痕があり、拷問されたと指摘。男性はトルコ国内で保護を受けられないと判断し、男性を難民と認めた。(平岡春人)