「楽天モバイルやめる客」争奪戦が激化 ゼロ円プラン廃止に各社攻勢

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杉山歩
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 楽天モバイルが「月額ゼロ円」プランを廃止すると発表したことを受け、携帯各社の顧客争奪戦が激化している。すでに楽天からの流出とみられる動きが表面化。新たな「ゼロ円」キャンペーンも飛び出し、PR合戦が過熱している。

 楽天がプランの廃止を表明したのは13日。データ通信1ギガバイト(GB)までゼロ円の現在の料金プランを7月から変更し、月額1078円からとすると発表した。赤字が続く携帯電話事業の収益を改善する狙いだったが、発表直後からゼロ円で使っていたと見られる利用者からの不満の声がSNS上に相次いだ。

 2020年4月に本格参入した楽天は基地局整備を一から始めたため、他の大手3社と比べて通信品質で劣る。サービス開始当初、1年間利用料を無料にするキャンペーンを実施し、菅政権が主導した携帯料金値下げ施策で大手3社が格安プランを打ち出すと、「ゼロ円」プランを導入。大々的にPRし、契約者数は今年4月末時点で580万件に達した。

 ゼロ円の看板を下ろす楽天に、各社は次々と策を仕掛けている。

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