長崎の高校生平和大使、来月のウィーン核禁会議出席へ 抱負語る

核といのちを考える

岡田真実
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 6月にオーストリア・ウィーンで開かれる核兵器禁止条約の第1回締約国会議に、長崎県佐世保市の高校3年・神浦(こうのうら)はるさん(17)が高校生平和大使として参加することになった。長崎市役所で19日に会見し、抱負を語った。

 高校生平和大使は、核兵器廃絶を世界に訴えるため、署名を集めて国連に届けたり、国際会議に参加したりする活動を続けている。2014年には、核兵器の非人道性をテーマにメキシコで開かれた国際会議に出席し、世界各国の外交官らの前で核兵器の悲惨さを訴え、核禁条約発効の機運を高めた。

 神浦さんは、昨年6月に平和大使に任命され、署名活動や平和を訴える動画の制作などをしてきた。高校生平和大使派遣委員会の平野伸人共同代表によると、「被爆地の高校生に会議に参加してもらいたい」との思いから、神浦さんに白羽の矢が立った。

 会議への派遣が決まったことで、神浦さんは学校の友人たちの変化に気づいたという。「これまで、学校で核禁条約が話題にあがることはなかったが、私がその場に行くというだけで関心を持ってくれる友達が増えた。私がウィーンに行くことで、たくさんの若者に興味をもってもらえたら」

 現地には神浦さんのほか、広島県福山市の大内由紀子さん(17)も参加する。現地での活動は未定だが、会議の傍聴のほか、他のNGOとの交流などをしていきたいという。平野さんは「核兵器廃絶の運動が風前のともしびになってきている。運動が盛り返すかどうか、われわれの活動にかかっている。被爆地の思いをしっかり胸に抱いて行っていただきたい」と期待を寄せた。(岡田真実)

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