片翼の飛行機「広い空で自由に」 パラ開会式主演の少女が語るその後
昨夏の東京パラリンピック開会式で、車いすに乗る中学生の和合(わごう)由依さん(14)が主人公の「片翼の小さな飛行機」を演じた。勇気を持って空へ飛び立つ姿は共感を呼んだ。和合さんはいま、開会式の仲間たちとあるプロジェクトを進めている。式から1年後となる今年8月24日には、主演するミュージックビデオ(MV)の公開を予定する。開会式を振り返りながら、MVに込める思いを語ってもらった。
わごう・ゆい 2008年生まれ。東京都内の中学3年生。生まれつき下半身と左手に障害があり、普段は電動車いすで生活する。東京パラリンピック開会式では、演技の経験がなかったものの、主人公の「片翼の小さな飛行機」役を生き生きと演じた。
――和合さんが演じた片翼の小さな飛行機。どんな思いで、何を意識して演じたのですか。
飛べると思っても、やっぱり飛べないかもと、気持ちの上下が激しい役なんです。演じるのは難しかったけど、見た人には、やってみることの大切さを感じてもらえたらうれしいです。飛べないと思っていたけど、周りのみんなの力を借りたら飛べた。だから、結局やってみないと分からないんですよね。
――クライマックスの滑走路を飛び立つ場面。その先には何が見えましたか。
空ですね。練習のときにもず…
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