農業用水確保へ「総力戦」 でも多難な月内供給 明治用水漏水問題

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佐藤瑞季、山下寛久、中川史 奈良部健、近藤郷平、内藤尚志
【動画】明治用水頭首工の大規模漏水、対応進む=長島一浩、細川卓撮影
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 愛知県矢作川から農工業用水を取る施設「明治用水頭首工」(豊田市)で大規模な漏水が発生した問題で、東海農政局は20日、供給が停止している農業用水について「5月中をメドになんとか最低限必要な水を確保したい」と述べた。農作業に水の需要が増す季節を迎え、対応を急ぐ方針だが、課題も山積している。

 東海農政局は同日の会見で、同日午前10時時点で56台設置されている仮設ポンプを、5月中に110台程度に増設すると表明した。すでに工業用水の給水に必要な毎秒3立方メートル超の取水は能力的に可能になっているといい、「これを超えてくれば数字的には農業用水にも流せる」と期待を込めた。

 しかし、現状は異なる。工業用水を各事業者に給水する安城浄水場(安城市)には、同日午前7時時点で毎秒0・6立方メートルしか届かず、その後も「ほぼ横ばいが続いている」(県の担当者)。会見で原因を問われた同局は、一部のポンプに不具合が生じていると説明した。設置スペースの確保など新たな課題も生じているという。

 こうした事態を受け、県も農…

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