中学時代の藤井祐眞 「なんだ、こいつ…」恩師が感じた決定的違い
ディフェンスではどんな相手にも食らいつき、ルーズボールに飛び込むのは頭から。チームが苦しい時間帯に、厳しいマークを受けながらシュートをねじ込む――。
B1川崎ブレイブサンダースのポイントガード、藤井祐眞。リーグ屈指のタフさを誇る背番号「0」は、いつも見る者の心を熱くさせる。
ガッツ、ハッスル、ファイト……。そんな言葉が似合う藤井の原点は、地元の島根・松江で過ごした中学時代にある。
小学校でバスケを始めた藤井は、家の近所の湖東中学校へ進んだ。
湖東中は、全国制覇の実績もあるバスケの強豪校として知られる。
そこで「影響を受けた指導者」に今も挙げる、高橋千治さん(63)と出会った。
潜在能力があったのは間違いない。だがすぐに試合に出られたわけではない。
恩師が振り返る。
「(藤井の)1学年、2学年上が、これもまた強くてね。でも彼は、先輩のいいところを、全部吸収する能力があったんです。だから人の良いところを認めて、自分の力にすることができた」
藤井の学年は、部員が2人だけ。3年時は、主将がけがで戦列を離れ、自分1人でチームを引っ張らざるを得なかった。
「結局、最後まともに動ける…
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