鴻上尚史さんが見た「マスクと日本人」 感染対策とは別の新たな役割

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聞き手・長野佑介
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 新型コロナウイルスの流行が始まって3年目。人との距離が2メートル以上あれば、多くの場合はマスクを外せる、との基準を政府が示しました。感染リスクに応じた対策緩和の機運が高まる中、コロナ禍における日本社会の空気についてメディアを通じて発信してきた劇作家の鴻上尚史さんは「日本人にとってマスクは感染対策とは別の意味を持っており、手放すのは簡単ではない」と指摘します。詳しく聞きました。

鴻上尚史さん

作家・演出家。1958年生まれ。大学在学中に劇団「第三舞台」を旗揚げ。主な著書は「『空気』と『世間』」、「『空気』を読んでも従わない」など。コロナ禍直後の2020年には評論家の佐藤直樹さんと共著で「同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか」を出版した。

「世間」だけ意識する文化が影響

――この間、日本のマスク着用率の高さをどう見ていますか。

 欧米に比べれば、日本のマスクへの抵抗感は少なかった。それには日本特有とも言える文化が色濃く影響しています。

 私なりの言葉で言えば、日本人が家族や会社、学校、となり近所といった身近な人でつくる「世間」しか意識せずに生きていることが大きいと思います。

――どういうことでしょうか。

 たとえば、欧米人の多くはエ…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・国連職員)
    2022年5月25日18時18分 投稿
    【視点】

    日本人の同調圧力とマスク着用の関係、興味深く読みました。長く海外に住んでいる私にはとても異様に映ります。おそらくコロナ感染者がほぼ完全になくなっても、マスクに慣れ、「知らない人とうっとうしい世の中からの遮断」のためにも着け続ける人は結構いる

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