空也上人立像など重文ずらり 京都・六波羅蜜寺、新収蔵庫を公開

西田健作
【動画】「空也さん」京都にお戻り 新居がお迎え=飯塚晋一撮影
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 六波羅蜜寺京都市東山区)に新設された文化財収蔵庫「令和館」が22日から公開される。同寺は、阿弥陀信仰を広めた空也上人が10世紀に創建し、国重要文化財「空也上人立像」(13世紀)で知られる。「令和館」では、口から6体の仏が現れる姿で有名なこの像を含む14件の国重要文化財の仏像などが展示される。

 「宝物館」が老朽化したため、今年の空也上人没後1050年にあわせて隣に建設した。鉄筋コンクリート造の2階建てで、延べ床面積は約210平方メートル。

 「空也上人立像」は、鎌倉時代の仏師で運慶の息子・康勝の作。「南無阿弥陀仏」と念仏を唱える空也上人の口から6体の仏が現れる様子を形にしている。6体なのは「南無阿弥陀仏」が6文字だからだ。

 六波羅蜜寺の川崎純性山主(67)は「ひと目見ると、高位に生まれた空也上人がすべてを捨てて、南無阿弥陀仏と唱え、民衆の救済にあたったことが分かっていただけるのではないか」と話す。この像は今月上旬まで東京国立博物館で展示され、京都に戻ってきた。

 「令和館」ではほかに、運慶や平清盛の座像など鎌倉時代の写実的な彫刻が並ぶ。平安時代の巨匠・定朝の「地蔵菩薩(ぼさつ)立像」も見ることができる。

 展示ケースは、反射が少ないガラスになり、照明も空調も最新のものになった。川崎山主は「広いところでゆっくりとご覧いただけるようになった」と話す。拝観料は大人600円。西田健作