「ここに集めたのは人生の宝物」 俳優久米明さんの追悼展 三鷹で

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三ツ木勝巳
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 舞台やラジオ、テレビのドラマで活躍し、洋画の吹き替えや語りでも知られる俳優久米明さん(1924~2020)の追悼展「三鷹とともに語り演じた役者人生」が東京都三鷹市下連雀3丁目の桜井浜江記念市民ギャラリーで始まった。厳選した約80点の資料を通して、生涯現役を貫いた七十数年に及ぶ俳優活動を描き出す。

 久米さんは東京生まれ。学徒兵で陸軍へ入り、敵戦車を自爆攻撃する訓練を重ねた。敗戦で東京商科大(現一橋大)に復学。「目標を失っていた時に、築地の東京劇場で俳優座の喜劇「検察官」を見た。「空きっ腹も焼け跡も忘れ、3時間笑い続けた。身も心も奪われた一瞬でした」と朝日新聞の取材に語っている。

 学内で演劇研究会を立ちあげて名優、山本安英氏に師事し、1947年に山本氏らと演劇集団「ぶどうの会」の結成に参加。木下順二作「夕鶴」の初回公演で、初のひのき舞台を踏んだ。

 「ここに集めたのは僕の人生の宝物……僕を語る全てです」。久米さんがこう書き残した資料箱の紹介から展示は始まる。ぶどうの会時代の演技ノートや舞台写真……。ぶどうの会では経理など運営も手がけ、「木下氏の書簡からは頼りにしている思いが伝わってきます」と三鷹市スポーツと文化財団の吉永麻美学芸員は話す。

 64年にぶどうの会を退会…

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