巨人キラー発揮、阪神ウィルカーソン3勝目 日本語で「好きやねん」

大坂尚子
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(21日、プロ野球 阪神タイガース2―1読売ジャイアンツ)

 多彩な球を操る阪神のウィルカーソンに、ピンチらしいピンチはなかった。

 七回に突入。無死一塁で4番岡本和真を129キロのスライダーで二ゴロ併殺打に。5番ポランコはチェンジアップで中飛に仕留めた。

 中5日の登板にもかかわらず、来日後、最長の7イニングを投げて被安打3、無失点。二塁を踏ませず、3勝目を挙げた。「全球種、しっかり制球することができ、打者のタイミングを外せた」

 米国出身の32歳右腕に華やかなキャリアはない。

 大学時代から注目されながら、右ひじのトミー・ジョン手術の影響もあってドラフト漏れ。卒業後は食品会社の冷凍食品部門で働いた。それでも「心の中では(野球を)続けたい思いが強くあって、後悔だけはしたくなかった」。米マイナーリーグなどを経て、2017年にメジャーデビュー。大リーグ通算14試合で1勝(1敗)にとどまり、活躍を夢見て今季、日本球界にやってきた。

 4月中旬に先発ローテーション入りを果たし、ここまで全6試合で5回以上を投げ、いずれも2失点以下。矢野燿大監督は「全てのボールが決め球になる。(この日は)球のキレ、勢い、制球があった」と絶賛する。

 お立ち台で最後、「タイガースファン、好きやねん」と日本語を披露した。本拠甲子園では自身、2戦2勝で、いずれも宿敵・巨人が相手。ファンも「好きやねん」と言葉を返したくなる投球だった。(大坂尚子)

 矢野監督(神) 不振のマルテが先制打。「こういう1本から、マルテらしい、つなぐだったり決めたりする打撃をしてくれれば」

 長坂(神) 4年ぶりに先発出場で好リード。打ってはスクイズを決めた。「僕にできることを必死にやって、何とか爪痕を残そうと思った」

 ウィルカーソン(神) 7回を被安打3、無失点で3勝目。「全球種しっかり制球することができ、打者のタイミングを外せた」

 原監督(巨) 九回にようやく1点を返した。「先発が立ち上がりは不安だったけど2点で抑えたので、もう少し(打線の)仕掛けが早くならないと」