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「住民を切り捨てるのか」 赤字続く県立病院、雪深い地域に募る不安

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宮坂知樹
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 「家の近くに信頼できる病院があって安心」

 新潟県中部、十日町市の山あいに広がる松之山。人口約1500人のこの地域で暮らす高橋英一さん(88)は今年2月、腹部の痛みをこらえながら、降り積もった雪の中を県立松代病院に向かっていた。5年ほど前にも、腸の病気で内視鏡手術を受けていた。

 2011年の長野県北部地震で自宅が全壊した。生まれ育ったこの地を離れ、兄弟が暮らす千葉県に移ることを考えたこともあった。「やっぱり松之山に骨をうずめよう」。そう思えたのは「田舎でも県立病院があったから」だと言う。

 病院が少ない地域をセーフティーネットになって支えてきた県立病院。地域医療の「とりで」が今、揺らいでいる。

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