至宝の色・質 間近に 極彩色壁画、公開始まる

清水謙司
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 今年3月で発見50年を迎えた高松塚古墳奈良県明日香村)の極彩色壁画(国宝)の一般公開が21日、村内の仮設修理施設で始まった。事前に申し込んでいた人たちが、「戦後最大の発見」と呼ばれた人物群像などと対面した。27日まで公開するが、募集は既に終わっている。

 今回は、最も有名な西壁女子群像(飛鳥美人)のほか、東壁の女子群像と男子群像、青龍(せいりゅう)、北壁の玄武を公開。訪れた人たちが、施設内の見学者用通路からガラス窓越しに並んだ至宝に見入った。三郷町から訪れた男性は、「色に目がいきました。緑が鮮やかでした」。壁画は凝灰岩でつくられた石室内面に塗られた漆喰(しっくい)の上に描かれている。家族と見学した小学生の男の子はそんな壁画の表面にも注目し、「石にでこぼこがあった」と楽しそうだった。

 壁画は2020年3月に修理が完了した。文化庁の検討会はその保存・公開に向け、新たな施設を29年度までに村内に整備する方針を示している。(清水謙司)