古いピアノ、駅で愛され3年 「どんどん音色良く」元音楽教諭の願い

有料会員記事

丸山ひかり
[PR]

 埼玉スタジアムの最寄り駅である埼玉高速鉄道の浦和美園駅(さいたま市緑区)の改札前広場に、1台のピアノがある。3年前に置かれ、市民の交流を後押ししてきた。設置を提案したのは、市内の元音楽教諭の女性だった。

 3月下旬の日曜日。駅に近づくと、ピアノの音色が聞こえてきた。改札前の広場で「スプリングコンサート」が開かれていた。

 園児から大人まで約110人が出演。アニメ「ドラえもん」の歌を楽しそうに弾く園児、ベートーベンのピアノソナタを真剣な表情で弾く小学生、チェロとバイオリン、ピアノの三重奏を披露する人たち……。演奏が終わるたびに観客から拍手が起きた。

 そばで見守っていた鈴木宏子さん(77)=さいたま市浦和区=は、「音楽を日常に浸透させたい」と2019年の春、ピアノの設置を埼玉高速鉄道にかけあい、仲間とつくった市民グループでコンサートの運営などを続けてきた。

「音楽があふれる街に」

 市内の小学校などで長く音楽…

この記事は有料会員記事です。残り681文字有料会員になると続きをお読みいただけます。