バイデン氏の思惑に乗った尹大統領のお膳立て 2大国の間で悩む韓国

有料会員記事

鈴木拓也、園田耕司=ソウル、榊原謙 ソウル=園田耕司
[PR]

 中国との対立を念頭に韓国を自国側により引き寄せたい米国と、北朝鮮核兵器の脅威を前に米国の抑止力に頼りたい韓国。21日のバイデン米大統領と韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の首脳会談は、両国の思惑が交錯しつつも、同盟関係の強化が演出されることになった。そして会談では、バイデン氏が22日から訪れる日本についても言及があった。

 「昨日、世界で最も先進的な半導体を生産している工場を訪問した」。首脳会談後の共同記者会見で、バイデン大統領が真っ先に触れたのは前日の視察のことだった。

 韓国入りしてすぐに向かったサムスン電子の半導体工場。会見では、同社が170億ドル(約2兆1748億円)以上をかけて、米国に新工場をつくる予定であることにも謝意を示した。

 バイデン氏の訪韓の目的の一…

この記事は有料会員記事です。残り2386文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
  • commentatorHeader
    箱田哲也
    (朝日新聞論説委員=朝鮮半島担当)
    2022年5月22日1時12分 投稿

    【解説】 佐橋さんもコメントされているように、韓国がバイデン氏の「思惑に乗った」というほど一方的な構図ではなかったのではないか。尹錫悦政権の外交安保統一分野の布陣をみると、その意図が非常にわかりやすいが、軍事的な安全保障に関してはむしろ、韓国側が強

  • commentatorHeader
    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2022年5月21日22時50分 投稿

    【解説】韓国がバイデン氏の「思惑に乗った」という表現は若干強すぎるところはありますが、たしかに米韓首脳会談の成果文書などを分析すると、アメリカ政府の考えが色濃く反映されているところはあります。とくに、経済安全保障における協力分野の特定・枠組みの設置