オーストラリア、9年ぶり政権交代の見通し 現首相が敗北認める

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シドニー=西村宏治
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 オーストラリアの総選挙が21日、投開票され、野党・労働党が与党・保守連合(自由党、国民党)から9年ぶりに政権を奪還する見通しになった。与党を率いるモリソン首相(54)は21日夜、支持者の前で演説し、労働党のアルバニージー党首(59)に電話で祝意を伝えたことを明らかにして敗北を認めた。

 豪公共放送ABCによると、22日午前1時50分(日本時間午前0時50分)時点で労働党が下院(定数151)の72議席、保守連合は53議席を得る情勢で、労働党が第1党の座を確実にしている。次期首相にはアルバニージー氏が就く見通しだ。同氏は21日深夜に支持者の前で勝利演説をし、「すべての豪州人をまとめていく」と訴えた。24日に東京で開かれる日米豪印(クアッド)首脳会合にも出席する意向を示した。

 選挙戦で労働党は、物価の上昇に賃金の伸びが追いつかず、市民の間に不満が広がっていることなどをとらえ、生活苦や住宅難、高齢者福祉の問題などに焦点を当てた。現政権のジェンダー平等などへの取り組み不足なども取り上げ、「良質な統治」を訴えた。

 モリソン首相が率いる与党側は、失業率が過去50年近くで最低水準にあることなど、コロナ禍からの経済の復調という成果を前面に出し、「強い経済のために強い政権を」と支持を訴えたが、支持離れを食い止められなかった。

 一方、外交政策をめぐっては…

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