高さ634メートルからの「にらみ」 スカイツリー頂上で海老蔵さん

東京インサイド

抜井規泰
【動画】東京スカイツリー頂上部で「にらみ」を披露する市川海老蔵さん=抜井規泰撮影、TOKYO-SKYTREETOWN提供
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 東京スカイツリーが開業10周年を迎えた22日、歌舞伎役者の11代目市川海老蔵さんが地上634メートルの頂上の特設舞台で「にらみ」を披露した。にらみは初代市川團十郎を始祖とする「成田屋」のお家芸。邪気をはらう不動明王を表現し、このにらみを受けると1年間無病息災で過ごせるとされる。

歌舞伎の舞台そのまま 開業10周年を記念し、初公開の頂上で

 「市川海老蔵 天空のにらみ」と題した記念行事は、頂上に特設した高さ約70センチの舞台で催された。歌舞伎の見得(みえ)などの場面で「バタバタバタッ」と打ち鳴らす「ツケ打ち」などもあり、世界一の自立電波塔の頂上に、歌舞伎の舞台がそのまま再現された。

 海老蔵さんのいでたちは、まげのはけ先をまさかりの刃のように固めて結った「油付き研ぎ出しのまさかり」と呼ばれる市川宗家だけの姿。そして、「團十郎茶」と呼ばれる柿色の裃(かみしも)。家紋は大中小3つの升を合わせた三升(みます)紋。

 江戸時代から市川宗家が「ここ一番」の舞台で身につけてきた伝統の装いで現れた海老蔵さんは口上を述べると、右肩を脱ぎ、左手に三方(さんぽう、供物をそなえる木製の台)を持ち、左右の瞳で別々の方向を見据える「にらみ」で、眼下に広がる関東一円をにらんだ。

 歌舞伎の大名跡・市川團十郎や海老蔵の屋号「成田屋」は、不動明王を本尊とする成田山新勝寺千葉県)にちなむ。初代團十郎が成田山に子宝を祈願し、のちの2代目團十郎をさずかったことから、屋号の「成田屋」が定着した。

 スカイツリーの頂上部分は、開業10周年で初めて公開された。地上634メートルの頂上は平面で、直径15メートルほどの12角形になっている。(抜井規泰)

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