「よく帰ってきた」遺体に心で語った 知床観光船事故、遺族の1カ月
島崎周
「どんな形でもいいから見つかってほしいとの思いだった」。北海道知床半島沖で沈没した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の事故で親族が犠牲になった男性は発見されるまでの間、いてもたってもいられなかったと振り返る。
行方不明になった後、「死んでいない」とあきらめない気持ちの一方で、「このまま見つからないのでは」との不安が押し寄せた。海中にまだ漂っているのか、海岸に打ち上げられているのではないか。いろんな想像が浮かび、落ち着かない日々が続いた。
その後、遺体が発見されたと連絡があり、胸をなでおろす思いだったという。対面した親族はきれいな顔だった。
亡くなったという実感が一気…
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