米の肝いり経済構想「IPEF」の舞台裏 対中国にらむ日本の思惑は

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相原亮
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 来日中のバイデン米大統領が23日、インド太平洋地域における新しい経済枠組み(IPEF)の発足を表明する。米国主導の構想だが、創設メンバーとして参加する日本政府も「経済面において、インド太平洋に米国不在となるのを避けたい」(外務省幹部)として、昨年秋から枠組み作りに関与してきた。

 バイデン氏が構想を明らかにしたのは、昨年10月の東アジアサミット(EAS)だった。

 近年、米国はインド太平洋地域に軍事力をシフトする一方、経済は逆の動きを見せていた。2017年にトランプ政権が環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱。アジア太平洋経済協力会議(APEC)のメンバーではあるが、トランプ政権は軽視していた。その間、中国はAPECで存在感を増し、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国への影響力を強めていた。

中国のTPP加盟申請 外務省幹部「抗しきれないかも…」

 危機感を抱いた日本はバイデ…

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    吉岡桂子
    (朝日新聞編集委員=中国など国際関係)
    2022年5月23日23時18分 投稿

    【視点】中国はIPEFに強く反発しています。専門家の発言を借りて「三つの弱点」「三つの事実」を指摘する論考を共産党機関紙人民日報系「環球時報」に寄せている。興味深いので紹介したい。 欠点とは、①目的がはっきりしない。米国のためか「インド太平洋」の