宝塚「華の89期」元娘役大月さゆ 「私だけに」のあの役で開いた私

有料会員記事宝塚歌劇団

河合真美江
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すみれForever:38

 宝塚歌劇団の元雪組娘役、大月さゆさんは石川県出身で、2003年に入団した89期生です。新人公演や宝塚バウホール公演で何度もヒロインを務め、さわやかな笑顔を舞台に残して10年に退団しました。振り返れば、理想の娘役像に近づこうともがいた日々だったそうです。でも、ある役で解き放たれました。その公演とは――。

宝塚歌劇団OGのみなさんがリレー形式で登場するインタビュー企画。今回は元雪組・花組男役スター彩吹真央さんから、大月さんへ。

 「華の89期」と言っていただくようになってびっくりです。宝塚音楽学校のころ、私たちは特に長(た)けたものがないと言われることがありました。みんながこんなにスターになって活躍するとは……(元トップスターの明日海(あすみ)りお、望海風斗のぞみ・ふうと)、元トップ娘役の夢咲(ゆめさき)ねねをはじめ、元男役スターの美弥(みや)るりか、七海(ななみ)ひろきら。現役に専科の凪七瑠海(なぎな・るうみ)がいる。

 今も同期とはしゃべった瞬間に予科時代に戻りますね。おうちに帰りたいと泣いたり、みんなで体育館で遊んだりした「女子校時代」に戻る。

 去年、宝塚エリザベート25周年スペシャルガラ・コンサートに出演した時は、同期が出てくると舞台でも袖中でも緊張していました。(黄泉〈よみ〉の帝王)トート役の明日海や望海が階段に登場すると、真っすぐ下りられますように、歌詞を忘れませんようにと家族のように祈っていました。立ち姿がスターさんで、本当にトップさんになったんだなぁ!と実感がわいて感動しました。

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 私は子どもの頃からずっと宝…

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