もう期待するのもやめようかな… 3大関、史上初の「屈辱」寸前
松本龍三郎
3大関そろっての負け越しはなんとか免れた。千秋楽、結び前の一番。貴景勝が正代を突き落とし、勝ち越しを決めた。
3人いる大関のうち、14日目までに正代と御嶽海が負け越し。貴景勝も7勝7敗で楽日を迎えていた。来場所、大関全員がカド番となる危機だった。
現行のカド番制度になった1969年名古屋場所以降、2人の大関が皆勤して負け越したのは5例しかない。皆勤した3大関が全員負け越せば、過去に一度もない屈辱だった。
ふがいない、と言われる光景はもう見飽きた。伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)の言葉を借りれば、「いつもの通り。驚きもしない」のだ。
正代は大関昇進後、優勝争いの予感すらない。御嶽海は三役でくすぶっていた頃と変わらず、あっさりと勝負を諦める場面が目に付く。貴景勝は、かつて見せた馬力十分の立ち合いを失っている。
いまの大関陣に、もう期待するのはやめようと思う。褒められるとしたら、3人とも土俵に上がり続けたことだろうか。(松本龍三郎)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら