中野区長に酒井氏 新顔破り再選

滝沢貴大
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 東京都中野区長選は23日に開票され、無所属現職の酒井直人氏(50)が無所属新顔で前区議の稲垣淳子氏(51)を破り、再選を果たした。当日有権者数は27万3389人で、投票率は33・72%(前回34・45%)だった。

 酒井氏は当選を確実にし、「一貫して『子育て先進区を目指す。地域包括ケアを目指す。区役所改革を進める』と訴えてきた。継続して区政を続けてよいとご判断いただいたということだと思う」と話した。

 選挙戦では酒井氏の4年間の区政運営への評価、子育て支援策や中野サンプラザ整備計画のあり方などが争点となった。

 酒井氏は、コロナ対応や子育て支援、区役所改革などの実績を訴え、「区民の皆さんと一緒になって街づくりをする中野区を引き続き目指したい」などと呼びかけた。建て替えを決めた中野サンプラザは、区民への説明の機会を十分設けながら計画を進めてきたとし、「このタイミングしかない。ご理解いただきたい」と述べていた。

 一方、稲垣氏は「『子育て先進区』などのスローガンには賛成できるが、実績と成果がほとんどない」などと現区政を批判。区独自の児童手当の創設などを公約として掲げた。中野サンプラザの整備計画を巡っては、建て替えの凍結、再検討を表明して前回選挙で当選した酒井氏について、「当選後たった3カ月で建て替えを決めた。不透明なやり方で強引だ」と批判していた。(滝沢貴大)

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2022年5月23日12時48分 投稿

    【視点】中野区長選は4年前、野党共闘の枠組みで臨んだ酒井氏が自公が支援する現職を破る戦いでした。今回、酒井氏は「All中野」を掲げて政党推薦は得ませんでしたが、地元選出の立憲・長妻昭衆院議員をはじめ、共産を含む国政野党勢力が支援して、自民党区議らが