空自基地の倉庫に浮かぶ「MP」の謎 「娘出せ」姉と震えたあの夜

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深津弘、編集委員・伊藤智章
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 現存する国内飛行場の中で最も古い航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)には、地元でも薄れゆく「歴史」がある。

 基地に足を踏み入れると、赤茶けた倉庫の壁にうっすらと残る「MP」の文字が見えた。何の記号なんだろうか。すぐには、のみ込めない。

 別の倉庫にある石積みは、鉄道を引き込む線路のホームの名残という。

 近くにある洋風の基地広報館は、旧陸軍演習場として1876(明治9)年に開設されて以降の歴史を伝えている。

 特攻兵の遺書など展示品の数々もある。目を奪われていると、年表と案内板にわずかな記述があるだけの、もう一つの歴史を見過ごしてしまいそうだ。

薄れゆく「MP」と基地の歴史

 案内してくれた自衛官が口にした。

 「隠しているわけではないん…

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