「加害者から手紙ない」 神戸児童殺傷25年、被害者の父が手記

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 1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で、小学6年だった土師淳(はせじゅん)君(当時11)が亡くなってから、24日で25年になる。父・守さん(66)が代理人弁護士を通じて報道各社に手記を寄せ、引き続き犯罪被害者の支援活動に力を入れていきたいという思いを明らかにした。全文は次の通り。

 今年の5月24日は、私たちの次男・淳が亡くなって25回目の命日にあたります。この25年という年月は私たちにとっては本当に嵐のように過ぎ去ったように思います。しかし、何年経とうとも、子供への思いは変わることはないと感じています。

 今年も加害男性からの手紙は届いていません。以前から言い続けていることですが、なぜ、私たちの次男の命が奪われなければいけなかったのかについて、私たちが納得するような解答を求め続けています。彼は、私たちの問いに答える義務があると考えています。私たちから彼に対して何らかの行動を起こすことは出来ませんが、報道を通して訴えていければと思っています。

 「全国犯罪被害者の会(あすの会)」は、18年に及ぶ活動で犯罪被害者を取り巻く環境を大きく改善しました。犯罪被害者等基本法の成立、被害者参加制度、賠償命令を盛り込んだ刑事訴訟法の改正、殺人事件における公訴時効廃止など、多くの法律や施策の制定を実現してきましたが、メンバーの高齢化などのため4年前に解散しました。

 しかしながら、代表幹事をされていた岡村弁護士が、特に経済補償について、4年前に比し全くの改善が認められないことに憤りを感じ、ご自分の最後の仕事にしたいという思いで私たちに声をかけて頂き、「新あすの会」が創立されました。以前のような精力的な活動は難しいとは思いますが、岡村弁護士はじめ会員の方たちと、改めて犯罪被害者問題の改善に取り組んでいきたいと思っています。

神戸連続児童殺傷事件 

 神戸連続児童殺傷事件 1997年2~5月、神戸市須磨区で計5人の児童が相次いで襲われ、3月に小学4年の山下彩花さん(当時10)、5月に小学6年の土師(はせ)淳君(同11)が殺害された。6月には「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る犯行声明文が新聞社に届いた。同月28日、殺人などの容疑で中学3年生だった男性(同14)が逮捕された。その後、医療少年院に送致され、2005年に本退院した。