味は良いのに裏方どまり? 若鶏ではない「親鳥」の知られざる魅力

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堅島敢太郎
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 かんでもかんでも、のみ込めない――。香川県に赴任した直後の昨年3月、記者(24)が自宅の食卓で1人苦戦を強いられていたのは「親鳥」。長らく過ごした九州では聞いたことがない肉だったが、スーパーの精肉コーナーでひときわ安かったので、2パック購入し、ソテーにした。

 1口目から「えっ、固っ」。いつも食べる鶏肉とは比べものにならないほど繊維質が強く、小さく切り分けてやっとのみ込めるほど。そしゃくを繰り返したあごの違和感は、翌朝まで続いた。残りの1パックを上手に調理する自信がなく、今でも冷凍庫の奥深くに眠っている。

 その後知ったのだが、実は香川の飲食店ではメニューに「親鳥」がよく並ぶ。いったい何の肉なのか。日本食鳥協会に聞いてみた。

 協会によると、一般的な鶏肉は食肉用に生育されたブロイラーという品種で、「若鶏」と呼ばれる。一方、「親鳥」は採卵のために育てられた鶏のうち、年老いて卵を産まなくなったものを指す。このため、業界内では「廃鶏(はいけい)」とも呼ぶという。

親鳥の食文化が根付くまちで、その魅力に迫りました。記事後半で紹介します。

ラーメンスープのだしに…

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