バイデン氏の「台湾防衛」発言 戦略転換の背景にロシアの侵攻

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 バイデン米大統領は23日、岸田文雄首相との共同記者会見で、中国が台湾に侵攻した際に米国が台湾防衛に軍事的に関与するかと問われ、「イエス。それが我々の誓約(コミットメント)だ」と答えた。

 歴代の米政権は中国が台湾に侵攻した際、米国が台湾を防衛する意思があるかどうかを明らかにしない「あいまい戦略」を取ってきた。中国、台湾の双方に言質を与えず、大胆な行動に出ないようにするためだ。バイデン氏の「台湾防衛」の意思を明確に示したこの発言は、歴代政権の「あいまい戦略」を踏み越えたものだ。

 バイデン氏の発言の背景にあるのは、ロシアのウクライナ侵攻だ。

一つの中国」でも「中国が台湾を武力で奪う権限ない」

 バイデン氏は会見で、「ロシ…

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2022年5月23日22時49分 投稿

    【解説】日米とも報道各社はバイデン発言を、アメリカ政府による台湾防衛の明白な方針転換と解釈することに収斂しています。私としてはもう少し丁寧に考えるべきで、これは「バイデン大統領」による明白な台湾防衛への意図表明である、とした方が良いと思っています。