上下関係も野菜もイヤ 全国と無縁も…両親が伸ばした伊東純也の感性
勝利至上主義を考える
小学生の全国大会は必要なのか――。柔道で廃止が決まり、スポーツ界で議論が広がっている。
「小学校時代で全然、将来は決まらない」
小中高と全国大会とは無縁だったサッカー日本代表の伊東純也(29)は、子どもたちに、そうメッセージを送る。
「小学生のころ、全国なんて、全然無理でした。地元の横須賀市の大会で負けていましたから。正直、全国はめざしていなかったかもしれないですね」
そんなサッカー少年が本場の欧州でプレーし、今や代表のエースと言われるまでになった。
勝つことには、こだわってきた。でも、それよりも大事だと思っていることがある。
「シンプルに、楽しむこと」
その思いが、伊東の芯を貫いている。
■両親が伸ばした伊東純也の感性
そもそもサッカーは遊びの延…
【視点】勝手ながら自らの競技経験と重ね合わせて、とても共感しました。 小学生の時にやっていたミニバスケットボールでは全国なんて目指してなかったし、中学から始めたラグビーでも上を目指すという意識はほとんどありませんでした。高校生になって全国大会
【視点】 自由な環境の下でサッカーを楽しみ、成長してから才能が開花した伊東選手。 スポーツをしながらいろいろなことを大人から押しつけられ、小さい時から試合には勝っても、バーンアウトを起こしたり、最終的にその競技が嫌いになってしまったり、という事