写真家の白川義員さん死去、87歳 南極一周、パロディー訴訟も

 南極大陸や世界各地の名峰を撮り続けた写真家の白川義員(しらかわ・よしかず)さんが4月5日、脳梗塞(のうこうそく)で死去した。87歳だった。葬儀は近親者で行った。

 愛媛県出身。日本大学芸術学部写真学科卒業後、ニッポン放送やフジテレビを経て、1962年に独立。91年から93年にかけて一周した南極大陸のほか、アルプスやヒマラヤの山岳風景などを撮影し、多くの作品集を出版した。毎日芸術賞、芸術選奨文部大臣賞紫綬褒章などを受けた。

 グラフィックデザイナーのマッド・アマノさんが週刊誌などに発表したモンタージュ写真に、自身の作品を無断で利用され著作権を侵害されたとして争った民事訴訟は、アマノさんが白川さんに慰謝料40万円を支払うことで87年に和解。約16年に及んだ訴訟は、パロディー表現のあり方をめぐり議論を呼んだ。