国連人権部門トップが中国到着、ウイグル訪問へ 「独立性」に懸念も
北京=高田正幸
国連人権部門トップのバチェレ人権高等弁務官が23日、中国に到着した。28日まで滞在し、少数民族への人権侵害が指摘される新疆ウイグル自治区を訪問する。ただ、独立性の高い調査の実現は難しいとみられ、「人権問題は存在しない」とする中国側の宣伝に利用されかねないとの懸念の声もあがっている。
国連人権高等弁務官事務所によると、弁務官が中国を訪問するのは2005年以来、17年ぶり。滞在中は自治区の区都ウルムチ市や、西部カシュガル市などを訪問。中国政府高官のほか、社会組織、企業や学術界関係者との会談や大学での講演を予定している。
また、中国外務省の汪文斌副…